例えば以下のような1番目のカラムに申請書名が記載されており、2番目のカラムがzipファイルへのリンクがあるTable形式の表があるとします。このようなテーブル形式をUipathで操作するには少し工夫が必要です。それでは申請書名を元にzipファイルのリンクをクリックする例を用いて解説していきます。
テーブルはTableRow属性とTableCol属性、aaname属性によって位置を特定することができます。
手順
1申請書名を格納するための変数を用意し、値を格納します。
2Get Attributeアクティビティの属性値を格納するための変数を用意します。
3Get Attributeアクティビティを配置します。
「交通費清算申請」はGet AttributeアクティビティにてTableRow属性を取得することで何行目にあるか取得することができます。
まずは、「Indicate on screen」で”交通費清算申請”をクリックし、Selectorを取得します。
取得されるセレクタ―
<webctrl tag=’TABLE’ /><webctrl tag=’TD’ aaname=’交通費清算申請’ tableCol=’1′ />
ポイント
このGet Attributeを実行した場合、交通費清算申請は2行目にあるためtableRow属性から取得される値は「2」になります。
Zipリンクはその右(2列目)にあるため、ClickアクティビティにてtableRow=”2″ tableCol=”2″を指定してあげればよいということになります。
4Get AttributeアクティビティのSelectorの編集
一度、Indicate on screenにてセレクターを設定した場合は赤枠をクリックして、セレクターを直接編集する必要があります。
Selectorのaanameの”交通費清算申請”の部分を変数に変更します。変数と文字列は「+」で結合することができます。
これで変数strNameの値を入れ替えるだけで、strNameに対応するtableRow属性から何行目かを取得できるようになります。
5その他のGetAttributeアクティビティのプロパティを設定します。
プロパティ | 解説 |
---|---|
Selector | ここでは以下をセレクターとして指定しています。
“<webctrl tag=’TABLE’ /><webctrl tag=’TD’ aaname='” + strName + “‘ tableCol=’1’ />” |
Attribute | 取得したい属性を指定します。ここでは”tableRow”を指定しています。 |
Result | 取得した属性値を格納する変数を指定します。ここでは「1.」で作成した”rowNo”を指定しています。 |
6Clickアクティビティを配置します。
「Indicate on screen」をクリックし、zipリンクをクリックします。どちらのリンクでもかまいません。
7ClickアクティビティのSelectorを編集します。
Get Attributeで取得したrowNoをClickアクティビティのセレクターで使用することで、zipファイルをクリックするリンクを特定することができます。